歯牙移植と親知らず抜歯

中川歯科医院では、患者さまの歯を最大限残すことを重視しています。そのため、失った歯がある場合、歯牙移植の可能性についてまず検討しています。

歯牙移植

歯牙移植は、歯を失った場所にご自分の歯を移植する治療法であり、当院では30年以上前から行っています。感染の恐れがなく、歯周組織が全て揃っているので、移植後に矯正で歯列を整えることも可能ですし、あごの骨に悪影響を与えることもありません。

自分の歯を欠損した歯の部分に移植する歯牙移植は、いわば『歯の銀行』なのです。

歯牙移植とは

移植する歯は主に智歯(親知らず)や第二大臼歯、歯列からはみ出ている第二小臼歯を使用します。歯周組織がそろったご自分の歯を移植する、とてもメリットの多い治療方法です。

インプラント(人工歯根)と歯牙移植の相違点は、インプラントが人工臓器(人工歯根)の移植であるのに対し、歯牙移植はご自分の天然臓器の移植という事です。顎骨に歯を固定させる組織歯根膜も同時に移植できるため、噛み心地が正しく脳に伝達され、通常の歯の感覚を保つことが可能です。

中川歯科医院では、やむを得ない場合を除き、まず歯牙移植ができる可能性があるかどうかを検討しています。ただし歯牙移植にはいくつかの条件があります。

歯牙移植が可能な条件
  • 40歳くらいまでの年齢である事
  • 移植できる歯(ドナーとなる歯)があること
  • 移植する歯が歯周病・虫歯などにかかっていないこと
  • 移植する歯に歯根膜が存在し、歯根が複雑な形や単根ではないこと
  • 移植する歯と移植する場所が同じ大きさであること

親不知抜歯

中川歯科医院では、親不知(智歯)の抜歯も行っています。ただし、下の親不知で下歯槽神経にダメージが及ぶ可能性がある場合には、万が一にも麻痺などが残らないように信頼できる大学病院と歯科医師をご紹介しています。

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